第9話 進展

『あなたはシンジ君に何を望むの?』
その言葉がアスカの頭の中でこだましていた。

 

――――――それは相思相愛。
通い合う心がほしい。
でも、それは無理。
不可能なの。
あたしにはそんな資格はないから・・・

 


 

 

「ただいまー」
僕はそう言って家に入った。
アスカは今日、学校を休んだ。
朝、声をかけたけど体がだるいって言っていたから。

 

アスカが心配だったので、襖を閉めたまま声をかけてみた。
「アスカ、具合どう?」
返事はない。
僕はそっと襖を開けてみた。
アスカはベッドの上でうずくまり、肩を震わせていた。
「アスカ・・・」
「見ないで!!」
アスカは声を張り上げた。
だが、その声は涙声だった。

 

「見ないでよ・・・」
アスカはもう一度、今度は弱々しく言った。
「どうしたんだよアスカ・・・」
シンジは狼狽しきっている。
「アタシなんかにかまわないでよ・・・・」
「・・・・え?」
シンジはアスカが何を言っているのか一瞬わからなかった。
「なんでアタシにやさしくするのよ・・・・
なんでアタシにかまうのよ・・・」
アスカは下を向き、再び流れ出した涙もそのままに言った。

 

「好きだから・・・・」
アスカが下を向いて泣いているのを見て、シンジから自然と言葉が出た。
「・・・え?」
今度はアスカがシンジが何を言っているか分からなかったらしい。
「だから、好きだからだよ。」
アスカは半泣きのまま、信じられないといった様子でシンジを見た。
「なんで・・・・・?
2年前にアタシがアンタに何をしたか忘れたの?」
シンジは強い口調で言った。
「そんなことは関係ないよ。理由なんてないんだ。好きなんだよ、どうしようもなく!!」
シンジは気持ちが高ぶったらしく、声を張り上げた。
「ほんとに・・・・?」
「ほんとだよ。だからどこにも行かないで。おねがいだから・・・・」
いつの間にか、シンジの頬にも涙がつたっていた。
「ありがとう、シンジ・・・」
アスカはシンジに抱きつき、胸に顔をうずめた。
そして、シンジとともに泣いた。
今までの苦しみ、そして悲しみを解放するかのように・・・・・

 


 

あとがき

どうも、おきだです。
あれよあれよと言う間に、前回の更新から1ヶ月以上たってしまいました(^^;
今回は、本当に文章が成り立たなくて大変でした。
で、書き直していくうちに明らかに文章の雰囲気が変わってますし(笑)
進級して、平和ボケしたのかもしれません(笑)

感想等ありましたらこちらへ

戻る