第5話 保護者1

無言のまま、夕食が終了した。
二人ともさりげなく振舞っているつもりだったようだが、やはりぎこちなさが出ていた。
食べ終えたアスカは、そのままあてがわれた部屋へ入っていった。
シンジも、食器を片付け終え、そのまま部屋へ帰っていった。
ミサトは表情を険しくして、ポツリとつぶやいた。
「ちょっち手を打つ必要がありそうね・・・。」
そう言うと、ビールを一気に胃に流し込んだ。
『あの子達は不器用すぎるもの・・・』

 


 

翌日、ミサトは珍しく遅刻せずにネルフに出勤した。
「あら、ミサト。どうしたの?あなたがこんなに早く出てくるなんて。」
驚きを隠せないリツコは、思ったことを直接聞いた。
「ちょっちわけありでね・・・」
ミサトはそういうと、大きなため息をつき、入れたてのコーヒーを口に含んだ。
「ところで、諜報部長が今どこにいるかわからない?」
「わかるけど・・・なぜそんなことを聞くのかしら?」
ミサトは昨夜のことを簡潔にリツコに話した。
「そう・・・そんなことがあったのね。」
「ええ。だからこのままじゃ埒が明かないから、私が進展させてあげようってわけ。」
リツコは、コンピュータのディスプレイを見ながら言った。
「まぁ、ほどほどにね。」

 

 

リツコに聞いた道筋をたどって、諜報部長室にたどり着いた。
「失礼します、作戦部長の葛城です。」
「どうも、どうしたんですか?」
諜報部長の坪井健司は驚いた様子でミサトを見た。
「ええ、昨日のセカンド・サード両チルドレンの行動を知りたいのです。」
「わかりました。今担当に持ってこさせますので。」
そう言うと、坪井は内線で担当者に指示を出した。

 

 

しばらく待つと、担当者が部屋にやってきた。
「部長、これです。」
「どうも。ご苦労さん。」
坪井がそう言うと、担当者は一礼をして、部長室から出て行った。
ミサトは、その報告書に見入っていた。

 

 

「そういうことだったのね・・・」
ミサトは報告書を読み終えて、こう言った。
「お役に立てたでしょうか?」
坪井はミサトの表情を伺うように言った。
「ええ、とても。ありがとうございました。」
ミサトは坪井に礼をした。
「いえいえ、こちらこそ。」
ミサトは、坪井の部屋を出て、作戦部長室へと帰っていった。

 

部屋へ帰ってきたミサトは、考え事をしていた。
『このままじゃあの2人はまた同じ事を繰り返してしまうかも知れないわね・・・』
振り回していたペンが、手から机に落ちた。
『一か八か、やってみますか!!』

 


 

あとがき

なんか墓穴を掘ってる感じがする(T_T)
難しいほうへ、難しいほうへ自分を追いやっているような・・・
あと、学年末のテストが近いので、執筆ペースがさらに落ちるかもしれませんが、
どうか見捨てないでm(_ _)m