第零話 プロロ-グ

十七使徒まで倒したシンジ、アスカは恋人として幸せな時間を送っていた。

今の二人の関係ではシンジは魂の寄りどこになり得ない。
そう判断したSEELEのメンバーは、戦闘時にアスカに攻撃を集中し、アスカを殺せば初号機がその中に居るシンジが魂の寄りどこになり補完計画は成る、そう考えた。
SEELEの作戦通り二体のエヴァで初号機を足止めし弐号機に集中攻撃をする、零号機も今はなく、初号機も足をやられその場に足止めされてしまう。アンビリカルケーブルを切断され、動きの止まった弐号機に白きエヴァは殺到、止めに8本のコピ-ロンギヌスの槍によって地面に縫いつけられシンクロ率を最大にまで上げていたアスカは死んだ。

そして、サードインパクトは起こった。

しかし、一つだけ違うところがあった。それは弐号機の中にいるアスカの生みの親、惣流・キョウコ・ツェッペリンがSEELEエヴァとの戦いの時、目覚めていたことにより最後の瞬間、弐号機が自らシンクロをカットしたためにアスカは助かっていたということ。

 

ざ--、ざ--、ざ--

LCLの海の波の音が聞こえる。

ざ--、ざ--、ざ--

そんな海岸に二人は手を繋いで倒れていた。そこには二人しか居ない。誰もいない何も立ってない

ざ--、ざ--、ざ--

ふと目が覚めた黒い髪の少年。不意に起きあがり、繋がった手の先に居る赤い髪の少女を見つめた。

ざ--、ざ--、ざ--

赤い髪の少女も起きていたのか綺麗な青い瞳を開けていた。少年に気が付いた少女はゆっくりと少年を見るとかすかに微笑んだ

ざ--、ざ--、ざ--

少年もそんな少女に微笑みかけ繋がっていた手をしっかりと繋ぎ直し、又、寝転んだ

ざ--、ざ--、ざーー

* * * * * * * * * *

 

シンジは夢を見ていた

「シンジ、生きなさいあなたを選びあなたと共に生きることを誓ったアスカちゃんと共に」

アスカは夢を見ていた

「アスカちゃん、生きなさいあなたのすべてを見ていて、あなたと共に生きることを誓ったシンジ君と共に」

「「想像は無限の力。強ければ思い描いた事を現実に出来る力。その力をあなたにあげましょう。これがあなたに出来る私の最後の事、この力を使って二人強く生きなさいシンジ(アスカちゃん)」」

「か、母さん」「ま、ママ」

がばっ、二人とも起きあがるとお互いに見つめ合い

「「シンジ(アスカ)」」

「「えっ、何」」

二人とも同時に同じ事を言ってしまいうまく喋れなくなってしまう。

「し、シンジから言いなさいよ」

いち早く立ち直ったアスカは、シンジと見つめ合っていたのに気づき恥ずかしさからか頬をちょっと赤く染め、斜め下を向いて言った。

「うん、今、夢を見たんだ。母さんがシンジ、アスカと共に生きろって、言って。・・・それと何か力をくれるとか言っていたな」

「私も同じ夢を見たわ。ママが、シンジと生きなさいって、何か想像したことを現実に出来る力だとか言っていたけど・・・・」

「想像したことを現実に・・・?」

よく分かっていないシンジ、アスカは

「まあ、実際にやってみれば分かるわ、う~ん、そうね~お腹が減ったから何か食べたいな」

「え、あ、そ、そうだね。けどまわりを見ても食べる物なんて何にもないよ」

あまりのシンジのぼけさ加減にアスカはむっとして

「だから、想像を現実に出来るか、やって見ましょうって言ってんのよ」

シンジをまくしあげた。やっとのことで理解するシンジ

「そ、そうだね、じゃあ何食べたい?アスカ」

「そ~ね~、やっぱりハンバーグかな」

「ハンバーグね、じゃあやってみるよ」

『ハンバーグ、ハンバーグ』

一生懸命、自分の作ったハンバーグを思い描くシンジ、けど、何も現れない

「駄目だよ、何も出てこない」

「何やってんのよ、使えないわね~。良いわ、私がやってみる」

『ハンバーグ、ハンバーグ、シンジの作ったハンバーグ』

一生懸命、シンジの作ってくれたハンバーグを思い描くアスカ、けど、何も現れない

「なんで出てこないのよ」

ちょっと悔し涙を浮かべるアスカ、シンジはそんなアスカを慰めるように

「やっぱり、夢だったんだよ。だから、がっかりしないでね、アスカ」

そう慰めるシンジにアスカは少しだけ頷いた。けど、その後もあきらめの悪いアスカは色々想像して現実化させようとやってみるが、やはり何も出てこなかった。

「あーあ、なんか疲れちゃった、もう何かどうでも良いわ、シンジ今日はもう寝ましょ」

がっくり肩を落とし寝転がるアスカに同じように寝転がりながらシンジは

「今日はしょうがない、明日になったら何か食べ物を探してくるよ」

がっかりする二人。

『あ~あ、シンジのハンバーグが食べたかったな』

『あ~あ、アスカに僕の作ったハンバーグを食べさせたかったな』

二人が思っていると寝転がっている頭の上からいい匂いが漂っていた。
その匂いに気が付いたアスカは、寝転がったまま頭の上を見た。
そこには、あつあつの鉄板の上に乗っていた何時もシンジが作ってくれた、だるま型のハンバーグがあった。それを見たアスカはシンジを揺さぶりシンジにも見ろと言わんばかりに、そのハンバーグを指さした。

そのハンバーグを見たシンジは

「あれ、な、何ではんばーぐが・・・・」

「分からないわ、けど、この匂いそしてこの形、何時もシンジが作ってくれたハンバーグよ」

何かを考えるアスカ、それを不安そうに見つめるシンジ。ぱっと何かひらめいたアスカはシンジに

「シンジ、あの時何考えてた?」

「あの時って」

「も~、だから、二人で寝転がった後よ」

「う~ん、アスカに僕の作ったハンバーグを食べて貰いたいって言うことかな」

そのシンジの答えにピーンときたアスカ

「わかったわ、何であのハンバーグが出てきたか」

「何で・・・?」

「シンジは自分の作ったハンバーグを食べさせたいって思ったんでしょ。そして私はシンジの作ったハンバーグを食べたいって思ったの。これは二人で同じ事を思い描いて出てきたハンバーグなの」

「そ、そうなの」

何か納得のいかないシンジ

「そうなの!」

納得のいった顔をしているアスカ

「もう一回やってみれば分かるわ。そ~ね、私あのハンバーグを食べたいんだけど・・・じゃあフォークとナイフを出しましょうか」

「うん」

「じゃあ、シンジ。フォークとナイフを思い描いてみて」

「うん」

『本当に出てくるのかな?まあいいや、アスカがそう言うんならフォーク、ナイフ、フォーク、ナイフ』

シンジがそう思った途端、ハンバーグの脇にフォークとナイフが現れた。

「ね、私の言った通りでしょ」

「うん、そうだね。アスカ」

「だから言ったじゃない。私の考えが正しいって」

「やっぱりアスカはすごいや」

納得した顔のシンジ、アスカは上機嫌でハンバーグを食べようとしてちょっと考えた。そして

「シンジ、このままじゃ食べずらいから椅子と机も出しましょう」

「そうだね、それに僕も食べたいからもう一個ハンバーグを出そうよ、当然フォークとナイフも」

「そ、そうね」

そう言いながらも何か考えているのかちょっとどもるアスカ

「じゃあ」

『机、椅子、ハンバーグ、フォーク、ナイフ』

とシンジが考えると机と椅子は現れたがハンバーグとフォーク、ナイフは出てこない

「アスカ、ちゃんと考えてるハンバーグが出てこないじゃないか」

ちょっと怒り気味なシンジ、そのシンジをアスカが見て頬を赤く染め

「だって此処に居るの二人きりだもん、私のハンバーグを二人で食べたいななんて、もごもごもご

それを聞いた途端、シンジも顔を赤く染め

「そ、そうだよね。そう言えばそのハンバーグいつも作っているときより何か大きいから二人で食べれるよね」

「うん、ありかと」

赤い顔のアスカは照れながら礼を言った。二人は二人しか居ないのを忘れたように楽しく食事を摂ると、いろいろな物を二人で考え出して見た。

普段着・・・・アスカはシンジと出会ったときに来ていた黄色いワンピースとショートパンツ*数枚、Tシャツ*数枚

・・・・シンジはTシャツとジーパン*何セットか

住む所・・・・二人の幸せな思い出のあるコンフォート17を出した、立つ場所だけはあるが大きな建物が出て来るか心配だったが、大丈夫ちゃんと出て来た、もちろん二人が住む部屋は1102号室

その他もろもろ・・・何か、結婚指輪とかも出てきてた

それを見たシンジは顔を赤くしてパニックになっていたが、アスカは頬を赤く染めながらも

「そのうち付けてね、シンジ」

と言い、シンジも

「僕がちゃんとアスカを支えられるようになったら、僕の方からプロポーズするよ」

と言った。アスカは期待した目で

「私、楽しみに待ってる。がんばってねシンジ」

と自分とシンジの未来に思いを馳せた。

色々、物は出しては見たが人間、それも自分たちが一番描きやすい人たち、レイ、ミサト、ゲンドウ、リツコ、マヤ、トウジ、ヒカリ、ケンスケ・・など、どんなにユニゾンで心に描いても出てこなかった。

* * * * * * * * * *

二人はその晩からリビングで一緒に寝ていた。

それからしばらくたった後の晩、シンジは何か考え込んでいた。

『どうして物は出てくるのに人は出てこないんだろう。綾波やミサトさんそれにトウジやケンスケ、リツコさんやマヤさん、父さんだって僕に謝っていたのに。もう一度やり直せたら・・・』

そんな何かを悩んでいるシンジを見てアスカも

『たぶん想像の人はその人の一面に過ぎない、だから人は出たこないんじゃないの。ファーストやミサト、今考えれば些細なことで当たり散らしてたわ、けど、今はシンジもいる、この力もある。あの時に帰ってもう一度やり直せたら・・・』

二人が考えた途端、床に穴があいた。
いきなりあいた穴に二人は落ちた。二人は訳が分からなかったが、手を伸ばし互いを捕まえようとする、が二人の距離が何かに離されて掴めないそして、落ちていく途中二人は叫んだ

「アスカーーーー!」

「シンジーーーー!」・・・と

その途端、二人の意識は飛んだ

 

そしてそこから物語りは始まる。

 

 

 

つづく


後書き

どうも もきゅうです。

 

どこかで見たような話だな~だなんて言わないで下さい。(自分でも始まりはそう思いましたから)

設定とかはアスカとシンジがラブラブだっていうのと二人で同じ事を考えるとも物が実体化するぐらいしかまだありません。後は行き当たりばったりです。(そのうち考えると思うけど)

まあ、下手は下手なりにしかならないでしょうが・・・

何話で終わるか検討もつきませんがみなさん末永くお付き合い下さい。

 

文句、苦情、感想、何でも良いですからもきゅうまでメ-ル下さい。

でわ


Gehenに短編を送ってくださっていたもきゅうが、いよいよ連載物を書き始めてくださいました(^o^ その名も「Dream to Eva」。
どうもありがとうございます、もきゅうさん!

この連載のお話は……おっと、まだ零話のプロローグ部分ですね。
出だしがシリアス風だったのでちょっとビクビクしながら読み進んだんですが、中は思いっきりラブラブですね(笑)
ハンバーグの所で、シンジと一緒に食べたいからってフォークとナイフを出さないアスカなんてもう…んげー可愛い!!(爆)
しかも何気に結婚指輪とか出してるし。シンちゃんとアスカさん、一緒に「指輪が欲しい!」とか願ったの? さすがラブラブですな(笑)
しかしこの「思った事を現実に出来る力」ってのは面白いアイデアですね。
続きがすごく楽しみですよ~(^o^

新人LAS作家もきゅうさんへ作品のご感想を!
上記まで是非お願い致します(^o^

突如開いた穴に落ちてしまったシンジとアスカ。ユイとキョウコが与えてくれた力で果たして今後はどんな物語が展開するのか!
続きも頑張ってくださいね、もきゅうさん(^^