【完結】主よ、人の望みの喜びを/たらちめ

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第十一話 家族

「シンジ、起きろ~っ!」『がしっ』何か鈍い音が聞こえたようだ。「アスカ、ひどいよ。もう少し優しく起こしてよ」「何言ってるの、もうすぐお昼よ。それとも、王子様はお目覚めのキスをご所望だったのかしら」シンジは真っ赤になったが、急にアスカの腕をつ...
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第十二話 母

みんなが笑っているからだろうか、リョウタも機嫌がよい。リョウタはリョウジとミサトの子供である。そのリョウタがリョウジのところからとことこと歩いてきて、ミサトのひざにちょこんと座った。「リョウタ。お母さんがいいのか?」リョウジが言う。少し寂し...
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第十三話 謝罪

冬月コウゾウの自宅は、ネルフの公邸である。市街から外れた広い敷地の一軒家であり、表札はでていない。裏には広い庭と茶室、その後ろには竹林が涼しい風を庭に送っている。この家には家事をする女性が来るほか、来訪者はほとんどおらず、冬月コウゾウが一人...
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第十四話 父と子

パーティが始まった。肉や野菜を焼きはじめたアスカ達に青葉が声をかける。「焼くのは男の仕事だから。アスカちゃん達は楽しんでいてよ」「いいんですか?じゃあ、お言葉に甘えてお願いします。」 すかさずお礼を言うレイ。「すみませんが、お肉は焼き終えた...
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第十五話 言えなかったコトバ、言わなかったコトバ

碇ゲンドウは、そのままシンジ達のところに歩み寄った。そして、ポケットから小さな箱を取り出し、無言のままアスカに差し出した。『?』アスカも黙って受け取る。箱を開くとその中には指輪があった。ゲンドウが口を開く。「シンジ、以前、ユイの墓の前でユイ...
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第十六話 夢

シンジは夢を見ていた。シンジが父ゲンドウと母ユイとで一緒に遊園地に遊びに行った夢だ。初めて乗った子供向けのジェットコースターで怖い思いをしたシンジは泣いた。ユイがシンジをあやし、ゲンドウは困った顔をしていた。そのあと、観覧車にみんなで乗った...
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最終話 いつか晴れた日に

シンジはひさしぶりに自分のフラットに戻ってきた。EVのステーションワゴンを自分の駐車スペースに入れる。シンジはいつも空いている隣のスペースに車がとまっているのに気がついた。『誰か新しく入居したのかな。アスカと同じ車なんてめずらしいや。でもア...
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第一話

アスカは、自分の情報端末にメールが入っていることに気がついた。アスカは今、アメリカにいた。今は、UN派遣研究員としてMITの研究に協力しているとともにネルフジャパンの主任研究員として在宅にて研究をしていた。そして、同じフラットには、やはりM...
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第二話

マリアとユリはキッチンにいた。雛祭りの取材に当たり、2人で写真にも撮ることとなる料理の献立を協議しているようだ。「献立は、五目寿司と小蛤の清汁にして、それに水貝か貝のぬたと言いたいけど、材料の貝類は 手に入らないから、やっぱり、白あえね。そ...
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第三話

その日の夜「シンジ、どう?おいしいでしょう」アスカが得意気にシンジに言う。「うん、すごくおいしいよ、アスカ。それに見た目がきれいだし。アスカが作ったとは思えないよ」マリアとユリが帰った後、帰宅したシンジにアスカが今日作った料理を出したのだ。...