【完結】新世界エヴァンゲリオン

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第拾話 ココロの刻印

<心の補完、あるいはココロの補完>葛城ミサトの場合「あれ、あたし……確か死んだんじゃ……シンジくん?」ミサトはエレベータの前で立ち上がった。撃たれた傷を探るが痛みは感じないし血も流れていない。そもそもジャケットは身に着けた時のままで銃弾の跡...
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第拾壱話 流れのままに

<ネルフ本部 展望ラウンジ>「サードインパクト。それが現実に起きたのか否か、断言できる者はいない。唯一それに答えられる人物、サードインパクトの要となったサードチルドレン碇シンジは何も語らず口を閉ざした。ただ、世界中の人々が何かが起こったと感...
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第拾弐話 棘と痛み

<通学路>ヒカリはいつもより少し早く待ち合わせ場所に着いた。腕時計を見る。あの二人が来るにはもうしばらくかかるだろう。そう思っていたのだが、予想より早く彼女は現れた。「ヒ~カ~リ~!!」ヒカリは走ってくるアスカという数カ月ぶりの光景を見て目...
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第拾参話 動き出す時計

<シンジの部屋>午前6時45分。シンジはベッドに腰掛けていた。台所の方からは今日も元気にアスカが働いている音が聞こえてくる。主人たるミサトはまだ布団の中で高いびきだろうか?いつも通りのほのぼのとした時間。だが今朝のシンジの顔は真剣だった。そ...
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第拾四話 日々これ平穏

<葛城家リビング>「あーあ、暇ねぇ~」ソファにもたれてミサトが言った。次の瞬間、2対の視線に貫かれる。「さぼってんじゃないわよ!!」「暇なんだったら僕達に押しつけないで下さい!」アスカとシンジが文句を付ける。「ごみんごみん」ミサトは両手を合...
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第拾伍話 時、来たりなば

<ネルフ本部 総司令執務室>「赤木リツコ入ります」リツコは一声掛けると執務室に足を踏み入れた。そのまま足音高く部屋の中央に向かう。行く先ではデスクで肘をつき手を組む男とそのかたわらに立つ初老の男が待っていた。「……何だ?」ゲンドウは簡潔に聞...
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第拾六話 絆

「加持さん、今日は泊まっていってくれない?」皆が帰った後、後片付けを(家主の代理として)手伝ってくれている加持にアスカが言った。「は?」皿を拭く手を止めて辺りをさっと見回す。ミサトは入浴中。シンジは手伝うな、と言われてリビングで転がっている...
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第拾七話 平和の構図

<3-A 教室><再度繰り返すが、3-A 教室>そう、シンジとアスカ(とミサト?)のクラスは3年になってもそのままの面子であった。「なぁにぃーっ!! ミサト先生が結婚やとーっ!?」「うん」あっさり首肯するシンジ。『そんな馬鹿なぁ!!』天を仰...
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第拾八話 黒と白

<エヴァンゲリオン伍号機及び六号機 救援隊として派遣><…より32時間45分経過><ネルフ本部ケイジ><エヴァンゲリオン八号機><同エントリープラグ内>『LCL注水完了』『全回路動力伝達』プラグ内にルーチンワークの声が響く。彼は無感動にそれ...
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第拾九話 薫風

「ジャネット…安心しろ、傷は相当深い」ライフルのマガジンを交換しながらジョニーが言った。「…前から思ってたけどさ。あんたって最低な奴よね、ジョニー」ジャネットは膝の上に抱えたコンポジット爆弾に片手で信管を突き刺した。もう一方の手は携帯端末の...