【完結】a letter from/二人でいるために

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a letter from・・・・・・  

サードインパクトから3年後、LCLの海から帰ってきた人々は着実に元の生活を取り戻していた。地球にも徐々に四季が戻り、ここ日本ではさわやかな初夏の日差しが人々を包みこむように照らしていた。サードインパクトの翌年、ネルフは組織解体され、今は旧技...
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二人でいるために 第1話「親友」

アタシがシンジの手紙を受け取ってから季節はめぐる。厳しい冬。暖かい春。暑い夏。そして秋の訪れを感じさせる季節。夏の終わりを感じさせる季節。シンジの手紙を受け取った季節初秋がやってきた。既に下校のチャイムが鳴り廊下はシン、と静まり返っていた。...
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二人でいるために 第2話「2回目のファーストキス」

沈みかけた太陽がオレンジ色の光をあたり一面に放つ。その光に照らされ、長く伸びた影が地面を黒く染め上げていた。だいぶ日が落ち、さっきまで人でごった返していたここも今となっては人影もまばらだ。そのまばらな人影の中の一人の少年、いや青年が一人家路...
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二人でいるために 第3話 「愛するというコト」(前編)

「わはははは・・・・・」大きな笑い声がシンジの部屋中に響く。まるでこの辺一帯に響いているのでは、と思うほどその声は大きい。シンジはにこやかにその笑顔を見詰め、対するアスカはぶすっとした表情で睨みつける。そして当の本人のジョンは全く異なる二人...
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二人でいるために 第3話 「愛するということ」(後編)

二人でいるために第3話 「愛するということ」(後編)「ただいま」シンジが学校から帰ってくると珍しくアスカが台所に立っていた。アスカはエプロンをひらひらさせながら玄関までやってくるとにっこりと微笑みを浮かべる。「お帰り、シンジ。今日は早いじゃ...
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二人でいるために 第4話 「全てが好きだと言えますか?」

今日のアスカはどこか落ちつきが無かった。何か言いたそうなのだが言おうとするたびに「やっぱりいい 」と言うのをやめてしまうのだ。シンジもそんなに重要なことでないのだろうと考え、深く追求しないでいた。そんな訳で今日の夕飯でもアスカは落ち着きがな...
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二人でいるために 第5話 「結婚しよう」

その日は雨だった。いや、正確に言えばその日も雨だった。朝から重たいねずみ色の雲が空の端から端までを覆い、昨日と変わらない程度の雨を降らせる。一昨日は曇りだったがその前の日もやはり雨だった。雨続きで外に洗濯物が干せないシンジはかなり雨に嫌気が...
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二人でいるために エピローグ 「わが家族へ・・・」

ゴーン、ゴーン湖のそばにある教会の鐘の音が周囲を取り囲む深緑の木々の中に響き渡る。その音は遠く、湖の向こう岸まで届くかのようだ。「おめでとう!」「お幸せにー!」「おめでとう、二人とも」そして響き渡るのは鐘の音だけではない。二人を祝福する人々...