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【完結】My Beautiful World

最終話

「日本政府、及び関係各省庁に伝えろ。 先の戦闘はなかった、とな。」「しかし司令代行、兵装ビルが二つほど消失しましたが。」「使徒戦からの老朽化で撤去したと報告しろ。 どうせ奴らは腑抜けだ。何も言えんさ。」「分かりました。」----------...
【完結】My Beautiful World

第10話

彼女は赤い色が好きだった。何をするにしてもそう。ノートも、服も、アクセサリーもほとんどにその傾向を見ることが出来た。あまりにも彼女が赤が好きなので、何故そんなに好きなのかと、私は一度尋ねたことがある。すると、彼女は案の定こう言った。私の色だ...
【完結】My Beautiful World

第9話

人造人間エヴァンゲリオン。第壱使徒アダムの細胞をコピーした生体物質。12000枚の特殊装甲とATフィールドと呼ばれる絶対不可侵領域を兵装とする決戦兵器。魂の座。そして、彼らの母。先の余韻も覚めやらぬ中、親友に聞いたそんなことをふと思い出した...
【完結】My Beautiful World

第8話

蝿が気に入らなかった理由が分かった。烈火のごとく怒る両親を尻目に、一面光の世界を一心に目指し、惨たらしく弾き飛ばされながらも、ライトに向かって飛び続けていたそれ。そして、ついには息絶えるそれ。私は恐れ慄き、そして羨ましかったのだ。理想に破れ...
【完結】My Beautiful World

第7話

「諜報部は何をやってたのよ!」「葛城さん…、落ち着いて…。」「これが落ち着いていられるもんですか! 何なのよあの役立たず共は!とんだ無駄飯喰らいだわ!」腹の底から思いきり叫んでやった。傷の痛みを気にしている暇はない。発令所には私の怒声と、そ...
【完結】My Beautiful World

第6話

暑い…。手加減を知らない太陽は、私たちを容赦なく照らしつける。アスファルトは熱を吸収し、それを大気へと返す。その熱は湿気を不快なものへと変え、周囲を更なる灼熱地獄へと変貌させた。セカンドインパクトなんて起こしたのはどこのバカだ。そうだ、ゼー...
【完結】My Beautiful World

第5話

見渡すばかりの凄惨な景色。高温状態で閉じられていた空間には、ねっとりとした臭気が充満している。キッチンから漂う異臭、シンクに溜まりきった汚泥、テーブルに散乱した腐ったカップめん。部屋の中心部に進むたび濃くなっていくそれに、私たちは進行を躊躇...
【完結】My Beautiful World

第4話

目を開いた。眩しい。私は死んだのだろうか。身体を動かす。力がほとんど入らない。無理に動かそうとすると、全身が痺れ、気だるさが襲ってくる。しばらくして、何とか動かすことが出来たが、それだけの動きで、私はどっと疲れてしまった。「葛城さん?」私を...
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第3話

私はよい子が嫌いだった。何故なら、私がよい子だったから。私がそうでないと、母が泣いてしまったから。私がそうでないと、父が安心しなかったから。私は両親に好かれたかった。彼らを愛したかった。私は親子三人で仲良く暮らしたかった。それだけなのだ。父...
【完結】My Beautiful World

第2話

駐車場までやってきた。この先の非常階段の下に彼はいる。もちろん、彼がその場から動いてなければ、殺されてなければ、という条件の下だが。------------------------------------------------------...