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【完結】福音ヲ伝エシモノ

其ノ壱ノ弐:ニジノムコウニ(弐)

二人はアスカの船室に向かう廊下を歩いていた。お互いの手を固く繋いだまま。一時たりとも離したくない、離れたくないという心の現われなのか。船員から向けられる好奇の視線も気にすることなく、二人は歩いた。「よっ・・・・そこのお二人さん」まもなく部屋...
【完結】福音ヲ伝エシモノ

其ノ壱:ニジノムコウニ

カーテンの隙間から、朝日が漏れている。僕は自分の部屋のベッドで目を覚ました。自分の机と、横に立てかけてあるチェロ。見慣れた、天井。「・・・・・・帰ってきたんだ・・・・・・・・」僕は戻ってきた。全てをやり直すために。      もう二度と、過...
【完結】福音ヲ伝エシモノ

其ノ零:プロロヲグ

瓦礫の山静まり返った大地墓標の如き紫の巨人寄せては返す紅い波何もない世界そこに佇むのは碇シンジ惣流・アスカ・ラングレーまだ14歳の少年そして少女少年は蹲ったまま微動だにせず少女は瞑目したまま身を横たえふたりの間を分かつのは『沈黙』という名の...
【完結】紅き久遠

Meet Again! — 紅き久遠 NOEL Version

「愛は寛容にして 慈悲あり、愛は妬まず 愛は誇らず、高ぶらず 非礼を行わず、おのれの利を求めず、憤らず 人の悪を思わず、不義を喜ばずして、まことの喜ぶところを喜び、おおよそ こと忍び、おおよそ こと信じ、おおよそ こと望み、おおよそ こと耐...
【完結】紅き久遠

5、新世紀

「冬月先生、私こんど六分儀くんと結婚することに・・・なりました・・・」「・・・え?」まだセカンド・インパクトより以前、1990年代のとある日の事である。碇ユイは大学の東側に在る教授棟の控え室で、言葉少なに報告していた。「以前ハイキングに行っ...
【完結】紅き久遠

4、使徒再来、そして・・・

「・・・再び、我らが、こうして顔を合わせることになろうとは、な・・・」「よもや、このような事態になるとは・・・」「しかも、こちらの陣容は大幅に縮小されてしまった」「確かに・・・。その我ら自身さえも半数以下だ」「もはや、我らの命運は尽きたか・...
【完結】紅き久遠

3、暗転

「やーっぱり、不公平よ! ぜーったいに、おかしい!」寝室へと向かうミサトが少し先を歩くシンジの背中に、叫びを浴びせる。ビクッとするシンジ。ミサトより歳を重ねた筈なのに、まだこの手の攻撃には弱い。恐る恐る振り返る。そこには憤懣やるせない、とい...
【完結】紅き久遠

エピローグ【青き星の夢--天壌無窮(てんじょうむきゅう) 】

学校からの帰宅途中、山岸マユミは、用事のあるケンスケに代わって、取りに行くよう頼まれた写真を、フォト・ショップで受けっ取った。結構な枚数があるみたいで、かなり重い。「ちょっとくらい見ても、怒られないわよね・・・」ケンスケの仲間を見てみたい衝...
【完結】紅き久遠

2、Dear My friend

この日の伊吹マヤは休日であった。使徒迎撃を主務としなくなった新生ネルフは、完全週休2日という、誠に平和的な勤務体系へと移行していたのである。とは言え、激務と人手不足の感は否めず、交代制で一か月に二度の休日出勤が義務とされてはいたが。まだ正午...
【完結】紅き久遠

1、継がれる想い

**********************************************************************ヒカリはその時、濃紺のジャージが視界の隅をよぎった気がして、胸をときめかせたところだった。「ヒカリ!...