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【完結】福音ヲ伝エシモノ

其ノ九:レイ

「・・・ふぅ、こんなもんかなぁ・・・・」ベッドメイクを終えたシンジは、部屋の中をゆっくりと見回した。荷物を運び入れ、整頓したばかりの部屋。長い間使われていなかっただけあって、微かに饐えた匂いが鼻につく。が、それ以外は特に問題はない。シンジは...
【完結】福音ヲ伝エシモノ

其ノ八:ユイ

シンジが自力でサルヴェージを果たしてから、一週間後。シンジはゲンドウの執務室の扉の前に立っていた。傍らには、蒼髪の少女。「・・・・行きましょう、シンジ」「・・・・うん」シンジは少女に頷くと、扉の脇にあるインターフォンのボタンを、押した。「・...
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其ノ七:タダイマ

第九使徒マトリエル、第十使徒サハクイエルによる同時侵攻が行われた日から一週間が経過した。自身の研究室で、モニタに流れる数字の羅列に目を向けるリツコ。驚くべきスピードでスクロールしていく画面。素人目には、その数字が何を意図するものなのか理解可...
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其ノ六:ヤクソク

NERV本部、発令所。一段高い位置にある司令席。総司令・碇ゲンドウは手を顔の前に組む、いつものポーズで。副指令・冬月コウゾウはゲンドウの斜め後方に立ちながら。せわしなく動き回る職員達を見下ろしていた。オペレータ・日向マコト、青葉シゲル両名に...
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其ノ五:クラヤミ

第三新東京市内の、とあるバー。週末の夜ともあり客の入りは上々、空席は見当たらない。そんな店のカウンターで、ストゥールに腰掛け談笑する長髪の男、そして美女が二人。時折笑顔を見せつつも、会話の内容はその雰囲気にまったくそぐわないものであった。何...
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其ノ参:ウタゲノアト(後)

宴会が終わった葛城家のリビングルーム。そこにいるのはミサトとリツコだけ。シンジとアスカは台所で後片付け、レイはアスカのベッドで就寝中。残りは加持が車で送って行ったところだ。リツコは手にしていたグラスをテーブルに置き、声を低くしながら問い掛け...
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其ノ参:ウタゲノアト(中)

「飲み物は行き渡りました?」「大丈夫よん♪・・・・・・・・ぷっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」「・・・・ってミサトぉ!!乾杯の前に飲んでどーすンのよ!!」「べっつにいいじゃなぁい・・・新しいの開けるダケだしぃ♪」「どーでもエーから早よしよや・・...
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其ノ参:ウタゲノアト(前)

某月某日、0900。第三新東京市南東100キロの沖合いに正体不明の物体を発見。毎時25キロのスピードで侵攻を確認。同日、0915。パターン照合後、同物体を第七使徒、と断定、第二種警戒体制発令。上陸予想時刻、同日1300。同日、1000。パイ...
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其ノ弐:ゴサン

NERV本部内、司令専用執務室。薄暗く、広い室内で対峙する二つの影。一人はNERV総司令、碇ゲンドウ。執務机に肘をつき、口の前で手を組むいつものポーズ。もう一人は諜報部所属、加持リョウジ二尉。総司令の面前にも関わらず、常の飄々たる態度は変わ...
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其ノ壱ノ参:ニジノムコウニ(参)

新横須賀沖を進む、国連太平洋艦隊。旗艦オーバー・ザ・レインボウの指令室内に非常事態を示すサイレンが鳴り響く。「テンペスト、沈黙!」「リンデンバウム、大破!乗員は脱出!」「状況報告はどうなってる!!」「ダメです!敵生体を捉えられません!」「何...