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【完結】求めていたもの

第二話 職権乱用

第二新東京市内某所のマンションの一室。表向きは一見ごく普通の中流階層向けの賃貸マンションだが、実際には戦自の諜報活動の拠点の一つである。室内には壁一面に特殊な無線機やセンサーのコンソールがあり、24時間3交代シフトで工作員が詰めていた。「M...
【完結】求めていたもの

第一話 懐かしい声

「たっだいまぁ~・・・っと・・・そっか・・・」応える者のない玄関で、ミサトはため息をついた。背後でドアがプシュッと閉まる。「今日はアスカはいないんだっけ。ヒカリちゃんのとこにお泊りするって言ってたわよね・・・」廊下からリビングに入る。見慣れ...
【完結】EVANGELION Destiny

FILE-04「波乱の結婚式に至る経緯」

これは、のちのち、この第三新東京市の歴史に残るであろう波乱の結婚式であったため、いささか後日検証による報告書作成になるが、市のデータベースの片隅に是非とも残して置きたい、と思い秘密裏にMAGI内部に隠しておく。運良くパスワードをとき、この資...
【完結】EVANGELION Destiny

FILE-03「Dancing, Investigation Line」

―――全国の勇敢な警察官、並びにそれを目指す諸氏に捧げる―――日本の警察史上に刻まれた伝説の人、室井ケンジ。若き日の彼は、はえぬきの敏腕警察官僚であった。2018年、内務省の腐敗を暴いた事件で、裏から手を回していたのは、最近になって発覚した...
【完結】EVANGELION Destiny

FILE-02「心の行方」

まさに忙殺という言葉が似合いの一週間。そして、最愛の人とのしばしの別れ。伝えられなかった想い。何もかもが幻と化してしまったように、碇シンジは眠りに落ちていた。アメリカ到着までの数時間、シンジは夢も見ることなく熟睡する。隣に座っていた加持リョ...
【完結】EVANGELION Destiny

FILE-01「出逢い、それは」

A.D.2006・・・俺が葛城ミサトと出逢ったのは、まさに運命だったのかも知れない。彼女があの葛城調査隊ただ一人の生き残りだ、ということを抜きにしても俺は彼女に興味を持った。知れば知るほど葛城は魅力的なオンナだった。そういうことを俺は普段か...
【完結】EVANGELION Destiny

あとがき「連載を終えて」

どうも。たびたびご足労いただいておりまして、誠に感謝しております。筆者、平岡誠一です。1998年5月22日、めでたく「EVANGELION Destiny」(以下「D」)本編が完結いたしました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。ご意見・...
【完結】EVANGELION Destiny

最終話「君の側に・・・」

普段、あまり気にも止めない冷蔵庫や換気扇の音、そして風に揺れてぶつかる洗濯物の音が、今日は耳に残る。碇シンジは部屋の隅で丸くなっていた。中央には家主の後妻(予定)の赤木リツコ、葛城ミサト、日向マコト、伊吹マヤがいる。彼らは、連絡を待っていた...
【完結】EVANGELION Destiny

第10話「アスカ、誘拐」

走っていた。終わりのない螺旋階段を。所々崩れ変えている石畳の階段。薄暗く、青黴の臭いが鼻を突く。どこなんだろう?そんな疑問はもう何万回と問いかけた。だが、回答などは得られず、ただ追い立てられるようにその階段を上っている。時に息を切らせて駆け...
【完結】EVANGELION Destiny

第9話「困惑と暗躍と」

まさに「波乱」という言葉が似合った修学旅行も、彼らにとっては思い出と化していた。あれからもう二週間が過ぎている。だが、どうやら完全に思い出にするにはまだ早かったらしい。 アスカとマリアの二人は、学校からの反省文を仕上げミサトに渡すと、大きく...