僕達の願いは・・・・・・
私達の本当の願いは・・・・・・
みんなの笑顔を作る事・・・・・そして、誰も恐れず、誰もが仲良く暮らせ笑顔が満ちあふれた世界を作る・・・・・・
それだけだった・・・・・
僕(私)達の願いは・・・ただ・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
すべての戦いが終わり辺りに静けさが舞い戻って来た頃、ネルフの皆は外に出ていた。
「シンジくん!!アスカ~!!」
涙を流し、地面を叩きつけるミサト・・・・・彼女の事を止めるモノは誰も居なかった。
ミサトの頬に何かが触れた・・・・
はっ、と気づきミサトが顔を上げる。
そこには、セカンドインパクトの影響で一年中真夏になってしまった日本では見ることの出来ないモノが空から降ってきた。
「雪・・・・・?」
オレンジに輝く雪・・・・・・・それがどこからともなく降ってきたのだ。
「あぁ・・・・シンジ君、アスカ・・・・・・・」
ミサトの心にシンジとアスカの声が届いた。
『みんなが見つめているよ。怯えないで振り向いてごらん・・・・』
『虚勢を張る必要なんて少しもないわ。みんな、貴方を見ているから・・・』
『『心の壁を少しだけ開いてごらん。誰だって怯えているんだ(のよ)。
心の壁を解き放ってごらん。みんな素直になれるよ』』
シンジ達の声に周りを見渡す。そこにはミサトと同じようにシンジ達の声を聞いた仲間が居た。
そして、ゲンドウの無くなった右手に雪が触れると一瞬にして右手が再生した。
それはゲンドウだけでは無い。
他にも病気のモノや、怪我をしたものすべての災いが取り払われていく。
ジオフロントだけでは無い。
アメリカでも、中国でも、ドイツでも、世界中すべての人々にその雪は触れた。
室内にあってったとしても壁をすり抜け、雪は部屋の中を舞っていた。
「おぉ!!」
驚くゲンドウ、しかし、ゲンドウが驚いたのは自分の手が一瞬にして再生したからでは無かった。
ゲンドウが驚いたのは、どこから現れたのかゲンドウの前に倒れている二人の女性だった。
「ユ、ユイ・・・・!!」
ゲンドウが抱きかかえるとユイが目を覚ました。
「あ・・・・なた・・・?」
もう一人の女性も目を覚ました。
「こ・・・・ここは・・・?」
「キョ、キョウコ!!」
「ユ、ユイ?」
二人の女性・・・・それは初号機と弐号機に取り込まれて居たユイとキョウコだった。
「シンジ達が出してくれたのよ」
「そうね・・・アスカちゃん達の声が聞こえたわ。ママ達これからは幸せになってって・・・」
それを聞いたミサトが二人に問いかける。
「で、シンジ君とアスカはどうなったんですか?」
「「・・・・・・・・・・・・・・」」
「どうなったんですか!!」
「シンジ達は・・・・・・これよ」
ユイが指し示したモノはオレンジに輝く雪だった。
「二人はあの中・・・・虚空空間の中でアダムとリリスの接触・・・・サードインパクトを起こしたの・・・・二人だけの犠牲で済めばって・・・・そして・・・・」
「そ・・・・んな・・・・・」
『僕(私)達はみんなの幸せを祈っています。僕(私)はその為に帰って来たから・・・』
『心の壁は誰でも持っている物・・・・ちょっとだけ開いてみよう。
そして、まわりを見てみよう・・・・幸せが見えるから・・・笑顔が見れるから・・・・』
雪に触れるとシンジ達の声が聞こえる。
そして、心の壁が広がって行くのが分かる。
まわりのみんなも同じ様だった。
世界中が同じだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
その時、急に心に響いた。
『二人を助けよう!!』
と言う声が・・・・誰が言ったのか分からない。
だが、世界中の人々の間にその声は響き渡った。
「そうよ!二人を助けるのよ!!」
ミサトは大きな声で心の中の声に答えた。
『『みんなで助けよう!!二人を助けよう!!』』
段々とみんなの心が重なって行く。
『『『『みんなで助けよう!!二人を助けよう!!』』』』
まわりにいるみんなどころか、世界中の居るすべての二人の雪にさわった人達の心が一つになったとき、世界中から雪が舞い上がった。
そして、世界中から天井に穴の開いたジオフロントにみんなの目の前に二人が居たい場所・・・・二人が望んでいた場所に集まって来た。
パーーーーーーッ・・・・・・
集まって来た雪が一つとなり、オレンジの光が辺りに満ちあふれた。
そして・・・・・・
「シンジ君!!!!アスカ!!!!」
光の中からアスカをしっかりと抱き上げたシンジが照れくさそうな顔、しかし本当に嬉しそうな顔で出てきた。
まわりに居たすべての人々は光の中から出てきた二人の側にやって来て笑顔で二人を迎える。
「「「「お帰りなさい」」」」
「「た、ただ今・・・」」
まわりはすべて幸せな色に包まれた・・・・
その後・・・・・第三新東京市は復旧し、普段通りの生活が送れる様になったある日・・・
「シンジ~!!早く行かないと学校に遅れるわよ!!」
「ちょ、ちょっと待ってよ~、アスカ~」
「そうね。ゆっくり行きましょ」
そう言うと急ぎ足を止め、シンジの横に並んだ。
「アスカ、ちょっと聞いて良い?」
「うん、何?」
「僕達あの中でサードインパクトを起こしたよね」
「そうよ」
「なのに何で帰って来れたのかな?」
不思議がるシンジの額を指でピンッと弾くと
「そんなの決まっているじゃない!絶対力よ!!」
「絶対力?」
「そう・・・・心の力は何も私達だけの物じゃないって事。
誰だって心の力は持っているわ。だから、私達、帰って来れたのよ」
「そうか!そうだよね!!」
「そうよ。だから、私達の為に祈ってくれた人達の為にも絶対に幸せになろうね。シンジ♪」
シンジの腕に腕を絡めながらアスカが言った。
「うん」
並んで歩く二人・・・・・
二人の指にはお揃いの指輪が光っていた。
「碇く~ん、アスカ~」
「シンジ君、僕と一緒にお風呂に入ろう」
「お早う、綾波、カヲル君」
「お早うレイ、カヲル~、あんた何時になっても変わらないのね!」
これからいつもの日常が始まる。使徒に怯える事のない・・・少し皆が心の壁を開いた日常が・・・
特別な力じゃない・・・絶対力は誰もが持つ力・・・
想い描けば絶対にかなう為の力!
二人の住む世界に幸あれ・・・・そして、二人に幸あれ・・・・
心の力はみんなを包み込んでいるのだから・・・
Happy End
後書き
もきゅうです。
Dream to Evaすべてのお話がこれで終了致しました。
皆様、僕の書く補完の物語はどうだったでしょうか?
LASとして僕の好きな形に変化させての補完・・・・・・受け入れられないと言う方もいらっしゃると思います。
僕自身、こんなお話で大丈夫だろうか?他の方々が書く補完のお話とは比べるべくもないな?そう思います。
ですけど、現時点で僕の出せるすべての力は使いきったと思います。
この作品は僕が一番だと思い、そして、一番に力を入れて来た作品です。
全編を通して皆様がDtEをどう思って頂けたか知りたいと思っています。
ご意見、苦情、感想なんでも良いですからもきゅうまでメールが頂けないでしょうか?
是非是非、皆様宜しくお願い致します。
最後になりますが、僕の拙作を快く掲載して頂いたGehenWir!の管理者でいらっしゃるえび様、ありがとうございました。
そして、DtEを読んで下さった読者の皆々様、いつも励ましのメールを下さる皆様、本当にありがとうございました。
でわ、またいつかお会いしましょう。
ジーン…感動………。これが読み終えた今の俺の気持ちです…。
良かった、みんな笑顔で本当に良かった…。
遂に完結しましたねー「DtE」! いやいや本当に執筆お疲れさまでした、もきゅさん!
本編にプロローグやエピローグも加えると、何と全15話にも及ぶ大作ですよ!
これだけの話数をクオリティを落とす事無く、またLASあり笑いありシリアスあり感動ありで見事物語を書ききったもきゅうさんには脱帽です。
本当に本当にお疲れさまでした!
最初にこの作品を受け取った時は正直こんなに長くはならないと思ったのですよ(失礼(汗)。それか途中で終っちゃうかなーとか(失礼失礼(汗汗)。
こうゆう連載物って始めるのは簡単ですが、こうちゃんと最後まで続けるのはマジで大変な事なのですよ。
もきゅうさんの後書きで「スランプもあった」とありましたが、それを乗り越えて完璧に物語を終らせている…。
いやもー素晴らしい! もきゅうさん最高ッス!!
もちろん肝心のお話の方もスゲー面白かったです。
サードインパクト後の世界から戻ってきたシンジとアスカという設定。同じく前の世界から戻ってきたレイとカヲル。麗子に代表されると存在感のあるオリジナルキャラ。
そして作品のキーワードにもなっている「絶対力」。
「特別な力じゃない・・・絶対力は誰もが持つ力・・・想い描けば絶対にかなう為の力!」
ああもうこの下りなんて感動感動っすよ~。うーLAS万歳!(w
もきゅうさんの描く補完物語をしっかりと受け留めましたよ。LASとしての補完物語、もー全然OKじゃないっすか。
みんなが笑顔でいられる事。みんなが幸せでいられる事。そしてシンジとアスカがラストシーンで笑顔でいられる事………。
エヴァファンとして、そしてシンジとアスカの幸せを望む者として最高のエンディングでした。
読者の皆様もいろいろ感じた事があると思います。
ぜひ作者のもきゅうさんへ感想のメールを!!!!
お礼を言うのはこちらです。もきゅうさん本当に本当に執筆お疲れさまでした。
もきゅうさん渾身の「Dream to Eva」をGehenで連載していただいた事を誇りに思います!